看板科学の知見

第5回:目立つ看板を目立たなくさせるデザイン

繁華街によくある風景。
この写真でどこが一番目立っていると思いますか?
パッと見て進学塾の「四谷学院」様の看板が目立っていると思いませんか?
色もキャッチコピーも完璧の様な気がします。さすがですね。
本当に目立つのかどうか?分析してみましょう!

【解説】

人間の目には、視覚的要素を決める重要な要素があります。それらは、次に挙げる要素になります。

明暗度
赤/ 緑の色コントラスト
黄/ 青の色コントラスト
文字、輪郭

視線予測サービスで解析する画像に、それぞれの”視覚的要素”がどの程度含まれているかによって、解析結果が変化します。これらの視覚的要素を理解してデザインを変更することで、視覚に与える影響を最大にすることが出来ます。

ヒートマップとは、最初の3~5秒のあいだに注意をどれだけ引きつけられるかを「色」で表現したものです。
注意を引きつけやすい場所は暖かい色である黄色や赤といった色で、注意を引きつけにくい場所は寒い色である青や緑といった色で表されます。
ヒートマップを見ると一目瞭然!
四谷学院様の男性の顔がとても視認効果があります。

上の図はリージョンマップというもので、最初の3~5秒のあいだに注意をどれだけ引きつけられるかを「数字」で表現したものです。
この数字は、注意をひきつけやすい確率を示しています。
各エリアに付随しているスコアは、画像を見た時の最初の3~5秒間の、注意が引かれる確率を表します。
このリージョンマップでも他社を寄せ付けないですね。98%です。

視線トラッキングチャートは、画像を見た時の、視線の動きの予測を表したものです。
番号の箇所は、視線が留まりやすい所です。

こちらでは四谷学院様⇒デジタルサイネージ⇒BIGECHO様⇒NOVA様という順番で視線が動いていますので、本当に視認性が高い看板だと思います。
稀に見る「すごい看板」ですね。
さて、今回は目立つ看板を目立たなくさせるデザインを考えてみましょう!
それでは、エンドライン流ビフォーアフター大改造をやってみましょう(^^♪

【変更点】

もともとのVAS結果を見てみると、顔が大きく使われていて「顔認識」がされ、目立っていることが分かります。また、全体としても黄色で目をひきやすいいろなので、この2点を変更します。

ちょっと違うでしょ?(笑)
変更点としては人の画像扱いを小さくして、全体の色合いを抑える(白系統にする)ことで目立たないようにデザインすることができました。

Before

After

さて、分析をやってみましょう!

ヒートマップ、リージョンマップ、視線トラッキングチャートで分析すると、明らかに視認性が下がっています。

ほとんど見られなくなりましたね。

【まとめ】

大きな看板を出せばいいというものではありません。
この看板は色と顔写真がとても目を引いていました。
色を黄色から白にするだけで目立たなくなります。白と黒背景の看板は特に目立たないのでご注意を。
また、顔写真は必要ですね。人は人の顔が大好きなんです。

エンドラインは看板を科学する