看板科学の知見

第4回:焼鳥の看板、頑張って!

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繁華街によくある風景。
この写真でどこが一番目立っていると思いますか?
今回は中央右側にある白の「焼鳥」の看板にフォーカスしていきますね。
それでは科学的分析を行っていきましょう。

【解説】

人間の目には、視覚的要素を決める重要な要素があります。それらは、次に挙げる要素になります。

明暗度
赤/ 緑の色コントラスト
黄/ 青の色コントラスト
文字、輪郭

視線予測サービスで解析する画像に、それぞれの”視覚的要素”がどの程度含まれているかによって、解析結果が変化します。これらの視覚的要素を理解してデザインを変更することで、視覚に与える影響を最大にすることが出来ます。

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ヒートマップとは、最初の3~5秒のあいだに注意をどれだけ引きつけられるかを「色」で表現したものです。
注意を引きつけやすい場所は暖かい色である黄色や赤といった色で、注意を引きつけにくい場所は寒い色である青や緑といった色で表されます。
ヒートマップを見ると一目瞭然!
カラオケBIGECHOさんの看板と右側の集合看板が目立っていますね!集合看板の中でも下段中央の黄色の看板が目立っています。

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上の図はリージョンマップというもので、最初の3~5秒のあいだに注意をどれだけ引きつけられるかを「数字」で表現したものです。
この数字は、注意をひきつけやすい確率を示しています。
各エリアに付随しているスコアは、画像を見た時の最初の3~5秒間の、注意が引かれる確率を表します。
このリージョンマップでは、集合看板と共に焼鳥の看板を79%の数値を出していますので目立っています。

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視線トラッキングチャートは、画像を見た時の、視線の動きの予測を表したものです。
番号の箇所は、視線が留まりやすい所です。

こちらでは集合看板⇒人⇒カラオケという順番で視線が動いていますので、焼鳥の看板は見られていません。
やはり看板たるもの目立ってナンボです。
それでは、エンドライン流ビフォーアフター大改造をやってみましょう(^^♪

【仮説問題点】

・看板の色が白なので目立ちにくいのではないか?

・文字のみなので視認性が低いのではないか?

※但し、看板サイズは変更不可とします

【改善策】

1.看板の色を変える
2.文字情報以外を入れる

【勝手に改善例】

それではまずは1の看板の色を変えるをやってみましょう!(検証の為わざと文字を外します)

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kagaku_train_a赤色にする
kagaku_train_b青色にする
kagaku_train_a緑色にする
kagaku_train_bしましまにする

さて、分析結果は如何に?

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kagaku_train_a赤色
kagaku_train_b青色
kagaku_train_a緑色
kagaku_train_bしましま

う~ん、あまり変化がありません。どころか悪くなっていますね。

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kagaku_train_a赤色
kagaku_train_b青色
kagaku_train_a緑色
kagaku_train_bしましま

なるほど。色の問題ではありませんね。
それでは、2、文字情報以外を入れるをやってみます

それでは、看板のデザインはほぼそのままで女性の写真を入れてみましょう。
※焼鳥のイメージからはほど遠いですが・・・

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ヒートマップ、リージョンマップ、視線トラッキングチャートで分析すると、明らかに視認性が変わっています。

【まとめ】

繁華街で看板過密地帯は様々な色があるので、色による視認効果は低いと思われます。
色よりもデザイン。特にこの場合「人の顔」がキーポイントになりました。
人の顔以外にも、様々なキーポイントがあると思いますので随時研究していきますね。

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